沖国大(女子)2年ぶり優勝 仲眞・玉城 大学祭後優秀飾る 卓球新報旗争奪


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女子決勝ダブルス ラリーでつなぐ沖国大Aの仲眞萌希(右)とペアの玉城このみ=9日、県総合運動公園体育館

 卓球の第43回新報旗争奪団体選手権大会(主催・県卓球協会、共催・琉球新報社)最終日は9日、県総合運動公園体育館で行い、男子は琉球レオフォルテA(花木誠弥、熊田智幸、渡部将史、宮里志成)が沖縄国際大Aを3―0で下し優勝した。昨年の琉球アスティーダから名称変更となったが、同じチームとして6連覇した。女子は沖縄国際大(仲眞萌希、玉城このみ、長田帆香、仲宗根深月)が琉球レオフォルテを3―1で退けて2年ぶり9度目の頂点に立った。

 沖縄国際大4年の両エース仲眞萌希と玉城このみが、ダブルスとシングルスで勝利を決め、大学最後の試合を優勝で飾った。目頭を押さえて手をたたいて喜び合った。仲眞は「プレッシャーなく思いっきり行けた」とすがすがしい表情だった。

 大学最後の団体戦。「ダブルスは必ず取る」と決めていた。相手が左右に振り分けてきたため、3球目やレシーブで早い展開を心掛けた。ラリーでも「攻めから入った」と積極的に奪い3―1で勝利した。

 シングルスでも2人が勝負を決めた。玉城は「格上」という相手に追い込まれたが、ラリーでつないでミスを減らし3―2で粘って初勝利。仲眞はピッチが速い苦手意識のある相手と当たった。ロングサーブなどを工夫して相手の展開にさせず3―1で勝利した。

 昨年決勝で敗れた雪辱を果たし仲眞は「最後の試合で自分たちの役目を果たせた」と胸を張った。

 ともに小学生から大会を通じて知り合い、大学4年間はペアを組んだ戦友だ。「何でも話せる」と卓球以外でも長く時間を過ごした。2人は「卓球で忍耐力と精神力は培った」と経験を生かして春からそれぞれの道を歩む。
 (古川峻)