玉城・宇都宮組九州初V 息の合った連係光る


社会
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 テニスのダンロップカップ全国選抜ジュニア選手権九州地域予選大会は8~10日、県総合運動公園庭球場で行った。女子12歳以下ダブルスの決勝に進んだ玉那覇碧・宇都宮早絵ペア(realize・TCμ)は8―1で山高・船戸(長崎)に快勝し、初の九州頂点に立った。玉那覇はシングルスでも勝ち進み、11日の決勝に進んだ。同14歳以下ダブルスの嘉数ちひろ・渡久地杜生ペア(TCμ・GenTS)、石坂紗有里・石嶺妃菜ペア(西崎小・那覇中)は準決勝で敗れ4強だった。

12歳以下女子ダブルス決勝、冷静にボレーを決める宇都宮早絵(手前)、ペアの玉那覇碧=10日、沖縄市の県総合運動公園庭球場(喜屋武研伍撮影)

 玉那覇はシングルスで2位以上が確定したため、全国選抜ジュニア選手権(5月14日~17日、千葉県)への出場権を獲得した。本大会のダブルスの派遣はない。

 丁寧なストローク、息の合った連係で、玉那覇碧・宇都宮早絵ペアは一気に頂点まで上り詰めた。2人は「九州で優勝するのは初めてだから、うれしい」と喜びをにじませた。

 玉那覇は名護小、宇都宮は城岳小の6年。異なるチームに所属しているが、実力が拮抗(きっこう)するペアがいないため、小学4年から組んで、県内主要大会に出場してきた。練習は大会前に数週間行い、わずかな時間の中で連係を養った。

 鋭くコースを突くストロークで相手を揺さぶり、甘い球にはボレーを決める。要所で玉那覇がポーチボレーを決め、相手にプレッシャーをかけた。連続でミスが続く場面もあったが「お互いに気持ちを持ち上げようと、声を掛け合った」と修正し、大崩れすることはなかった。

 宇都宮を指導する父・俊隆さんは「ピンチの時は我慢し、(チャンスで)ボレーのタイミングを見極めるなど、ダブルスの動きができてきた」と成長を喜んだ。今後の目標について玉那覇と宇都宮は「全国優勝」と口をそろえた。
 (喜屋武研伍)