【北中城】今年もアーサの季節がやってきた―。鮮やかな緑色と磯の香りが広がる北中城村美崎の養殖場で7日、アーサ初摘み式が開かれた。新垣邦男村長や美寿きたなかぐすくらが、テープカットならぬ“アーサカット”を行い、豊作を祈願した。今年は40トンの収穫を目指している。
北中城村は2007年に県からアーサの拠点産地として認定され、昨年の天皇陛下の即位に伴う大嘗祭では県の特産品として供納された。
佐敷中城漁業協同組合北中城支所の岩元清一支所長は「昨年より少し生育が芳しくないが、天気も味方に付けて昨年以上の収穫を目指したい」と語った。
初摘み後はアーサが入ったお茶漬けなどの試食会があった。美寿きたなかぐすくの伊藤洋子さん(81)は「すごく元気になれる。おいしい」、比嘉初子さん(89)は「健康長寿に最高だね」と笑顔でアーサを味わった。