【八重山】身近なテーマでSDGs(持続可能な開発目標)についての認識を高めようと、八重山高校生徒有志が、「制服リレー」の取り組みを始めている。卒業後に着用しない制服を後輩たちに無償で譲る取り組みで、SDGs12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の意識づけを狙う。3月に卒業する3年生やたんすに制服をしまったままにしている卒業生に、制服の提供を呼び掛けている。
取り組んでいるのは生徒有志5人で活動するサークル「八重高SDGs」。SDGsの認知度を上げようと模索する中で、生徒にも身近なテーマになるとの考えから制服リレーの実施を決めた。
サークルによると、年間の制服1式の費用は最低でも男子で約2万6千円、女子で約3万1千円になる。
一方で、同校3年生を対象に11月に実施した卒業後の制服についてのアンケート(回答者数212人)では、15%が捨てる予定、41%がたんすにしまう予定だと回答した。制服リレーについても、65%が参加する意向を示したという。
2月中は提供を呼び掛け、3月に制服を受け取る。3月11日の合格発表日に新入生受け取り希望者を先着順で募る。配布着数に余裕があれば、4月以降に在校生の希望者を募集する。
サークル代表の島尻紗和さん=3年生=は「卒業生の気持ちがこもった制服を、後輩たちに届けてほしい」と呼び掛けた。
短ランやしぼりがあるズボン、極端に短かったり、ほつれがあったりするスカート、破れている制服は受け付けない。事前にクリーニングが必要となる。問い合わせは八重山高校(電話)0980(82)3972(河野、伊集)。