首里城再建へ結束 振興会が支援大会


首里城再建へ結束 振興会が支援大会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 首里城再建に向けた機運を盛り上げ、地域で結束しようと、首里城再建支援大会(首里振興会主催)が16日、那覇市の首里中学校体育館で開かれた。首里地域の獅子舞や空手、各地域の代表者でつくる瑞雲同好会の勇壮な旗頭が披露され、大きな拍手が上がった。「首里地区住民も再建の機運を高めるため一丸となって立ち上がり、琉球王国の文化遺産の復元と伝統文化の保存継承に官民挙げて幅広く後押ししよう」との大会決議が採択された。

 大会は当初、グラウンドで予定していたが、雨のため体育館に場所を変更し演目も縮小した。出演予定だった各地域の旗頭も体育館に集合したほか、多くの地域住民らが参加した。

 「瑞雲」の旗頭に参加した鳥堀青年会の玉城悠登さん(28)は「(火災)当初は旗頭を自粛する流れもあったが、大会でしっかりと演舞して再建に向けた機運を全力で盛り上げていきたい」と力強く語った。

 琉球王朝祭り首里に出演予定だったという宮城ゆずさん(8)、海さん(5)、空さん(5)きょうだいは母・梓さん(34)と演舞を見守った。梓さんは「首里城が早く復元できるといいなという思いで子どもたちは大会を楽しみにしていた。(旗頭や獅子舞を)見られて良かった」と語った。