濱崎達規、食らいつけず2位 おきなわマラソン


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力を振り絞りゴールする男子2位の濱崎達規=沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 濱崎達規は約14キロ地点からペースを上げた園田隼に食らいつこうとしたが、引き離された。かつては実業団で五輪を目指したが、今は市民ランナー。園田は今まさに五輪代表を目指すトップ選手。2位とはいえども、園田との差に「話にならないレベル」と認めた。

 2018年に第一線を退き、沖縄に戻った後は、「なんじぃAC」で指導しながら走り続けてきた。実業団で走った感覚を戻しながら、県内大会では仲間孝大らと熱い戦いを繰り広げてきた。その2人が太刀打ちできなかった。

 3位にいた濱崎はトップに引き離されてしまったが、強い日差しから一転、冷たく強い風雨が吹き付けると、体から熱が抜けて「息を吹き返した」という。2位を追い抜き、ペースを上げたがトップをつかまえるには「リズムがつくれなかった」という。

 実業団時代の緊張感を再び味わえたことで「沖縄で走ってくれた園田選手に感謝したい」と語る。が、すぐに悔しい気持ちが呼び起こされるようで「撃沈です」と、苦笑いする31歳。もう一度上のレベルを目指すか、市民ランナーのままでいいか。「今後を考えるいい機会になった」と、思考と感情をまとめようとするように語っていた。

(嘉陽拓也)