米軍機の部品落下で副知事が抗議 防衛局長らを呼び出し「極めて遺憾だ」


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米海軍FA18戦闘機からの部品落下について川村裕沖縄担当大臣(中央)と田中利則沖縄防衛局長(左)に抗議文を手渡す謝花喜一郎副知事=17日午後4時半ごろ、県庁副知事応接室

 米海軍FA18戦闘攻撃機の給油口のカバーが落下した12日の事故を受け、沖縄県の謝花喜一郎副知事は17日夕、沖縄防衛局の田中利則局長と川村裕外務省沖縄担当大使を県庁に呼び出し「極めて遺憾だ」と抗議した。原因究明と再発防止を求めた。県への通報が翌日夕だったことも問題視し、事故発生時の迅速な通報を米軍に働きかけることも要請した。

 謝花副知事は1月25日に同じ米海軍のMH60ヘリコプターが墜落したことにも触れ「1カ月もたっておらず、米軍の安全管理体制に疑念を抱かざるを得ない」と指摘した。米海軍が海上で飛行中に部品の紛失を確認したと説明していることについて謝花副知事が詳細を尋ねると、田中局長は「米側が調査中で(現時点で)それ以上の説明はない」と述べた。

 川村大使は「事故を受け、米軍に遺憾の意を表明し、再発防止を申し入れた」と説明した。【琉球新報電子版】