障がい者を理由にした入学拒否「絶対にあってはならない」 定員内不合格で文科相


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 【東京】萩生田光一文部科学相は18日の衆院予算委員会で、重度知的障がい者の普通高校入学について「障がいを理由に入学を拒否されることは絶対にあってはならない」と強調した。一方、義務教育課程と異なり高校教育では「設置者の意向が大事だ」との認識を示し、高校の定員内不合格を出さない仕組みを全国一律で適用することには慎重な姿勢を示した。

 萩生田文科相は、たとえ入学できても授業についていけなければ「(学びを)フォローできる体制をつくれるか都道府県とよく話し合いたい」と述べ、子どもの学びを支える体制づくりが重要だとの認識を示した。

 質問した浦野靖人衆院議員(維新)は、大阪府など、定員内であれば障がいの有無にかかわらず全員合格させている地域もあるとし「生まれた都道府県によって子どもの扱いに差が出るのは違う」と疑問視した。