ISCO理事長に稲垣純一氏 内定人事 「IT見本市」を主導


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稲垣純一氏

 沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)は18日までに、新理事長に県情報産業協会(IIA)副会長の稲垣純一氏(66)を就任させる役員人事を内定した。3月5日の評議員会と理事会を経て正式に選任する。任期は2021年6月30日まで。

 稲垣氏はKBC学園グループの国際電子ビジネス専門学校の校長を務めた経験があり、現在も同学園の理事や系列校の校長を務める。IT分野に造詣が深く、今月5、6日に開かれたIT見本市「リゾテックオキナワ」の実行委員長を務めたほか、ISCOの設立時にも外部有識者として関わった。

 ISCOは元理事長の中島洋氏と勤務形態や報酬の在り方を巡って対立し、19年9月の臨時理事会で中島氏を任期途中で解任していた。理事長職は公募することとしているため、同年12月に新理事長の公募を開始し、複数の応募があった。

 現在は県から出向している盛田光尚常務理事が暫定的な理事長を務めている。

 稲垣氏は「現時点で正式決定ではない」と前置きした上で、「沖縄全体が『リゾテックアイランド』と言われるような取り組みに高めたい。ITを通じて沖縄の明るい未来が開けるよう努力したい」と述べた。