オールスター戦を22年に延期 沖縄開催、アリーナ工期遅れの可能性で1年遅れ


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当初2020年10月に供用開始を予定していた多目的アリーナ「沖縄アリーナ」(沖縄市提供)

 プロバスケットボールBリーグは18日、2021年に予定していたオールスターゲームの県内開催を1年後の2022年へ延期すると発表した。21年の開催地は調整中という。オールスターゲームは沖縄市の「沖縄アリーナ」の完成後、県内で初めて開催する予定だった。

 Bリーグの発表によると、昨年の台風により全国各地に甚大な被害が出たことで、沖縄アリーナ建設工事の資材調達に支障が出たという。また、沖縄市側から、今後も自然災害により工期が延長となる恐れもあり、オールスターゲームの実施予定日まで竣工を確約できないと、Bリーグ側に報告があったという。

 沖縄アリーナは琉球ゴールデンキングスの本拠地として20年秋から運用開始の予定だった。

 1万人規模を誇り、床面積は2万7千平方メートルの6階建て。メインアリーナに加えサブアリーナも設計されている。

 キングスはホームページで「Bリーグが目指す夢のアリーナ」「アリーナとクラブの一体経営のモデルケースである」と強調し、2020年の開催への支援を求めた。

◆市長、22年開催「全力尽くす」

 【沖縄】沖縄市が建設中の多目的アリーナ「沖縄アリーナ(仮称)」で2021年に開催予定だったBリーグのオールスターゲームの延期が決まった。市は20年秋頃の完成を目指していたが、建設中に廃棄物が混じった土砂が見つかったことや、度重なる自然災害などで資材調達に苦慮したという。

 桑江朝千夫市長は「十分な巻き返しを行うことがかなり厳しい状況だと言わざるを得ない」とコメント。22年の開催実現に向け「全力を尽くす」と誓った。

 市は18年8月に工事を開始し、20年9月完了を予定していた。大量の廃棄物などの処理は19年8月に完了した。

 しかし、その後も同年度中に国内で発生した台風が、建築資材の運搬などに影響を及ぼしたという。今後、自然災害が発生した場合、さらに工期が延長し、竣工時期が見通せないことから、市がBリーグ側に報告したとしている。