二遊間に外野と複数のポジションをこなすユーティリティープレーヤーのオリックスの大城滉二(興南高―立教大出)。昨年の前半はレギュラークラスの活躍を見せたが、夏に腰痛で離脱し、復帰できなかった。
出場数は91試合と2018年より37試合減ったが、打率は2割6分2厘で18年を超え、11盗塁で前年の15盗塁に迫った。
19年の開幕前に掲げた「打率3割、20盗塁」には届かなかったが、出場機会を減らした中で一定の成績を残した。11月には臀部(でんぶ)の手術を受け、リハビリを続けてきた。今季の開幕に向けて気概も十分だ。
腰痛からの復活を期して、春季キャンプは2軍スタート。「腰をかばいながらの参加だが、徐々に動きが良くなってきた」と回復ぶりを実感している様子。離脱後は、量から質を重視したトレーニングに変え、取り組んできた。
昨季思うような活躍ができなかったからこそ、20年は「1軍で全試合出場」を掲げ守備、打撃のさらなる向上に向け精を出す。
プロ4年間でまだ達成できていない規定打席到達を目指す。シーズンを通じて1軍でプレーし、自身最多だった18年を超える128試合出場、さらには打率3割台、2桁盗塁が目標とする数字だ。グラウンドに立つ目には、プロ5年目の覚悟がにじみ出ていた。
(上江洲真梨子)
(おわり)