世界自然遺産登録へ連携 4地域の関係者が講演会


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奄美の自然遺産登録活動などについて説明を受ける参加者ら=7日、大宜味村のやんばるの森ビジターセンター

 【北部】本島北部や西表島、奄美大島、徳之島の世界自然遺産登録を後押しする世界自然遺産推進共同企業体の講演会が7日、大宜味村のやんばるの森ビジターセンターで開かれた。

 奄美市議会議員で、議員連盟「『奄美の宝』を次世代に繋(つな)ぐ議員の会」事務局長の安田壮平氏が、奄美における自然遺産登録活動と地域振興をテーマに講演した。

 安田氏は「四つの地域には個性や多様性があり、他の世界遺産にはない独自性を持っている。登録を目指し、共に交流・連携を深めていきたい」と語った。

 奄美では2018年、自然環境や生活文化の継承を目的に同議連を設立した。自然保護活動や地域経済活動を検討し、政策提言などをしている。地域住民らとともに講演会や勉強会を開催するほか、島民に保護活動への参加を促している。同日、同議連に倣い本島北部3村の議連「『やんばるの宝』を次世代に繋ぐ議員の会」が結成された。

 安田氏は、住民の幸せにつながる世界自然遺産の地域をつくる重要性を訴えた上で「経済発展と人口減少対策の切り札として世界自然遺産を活用したい」と話した。