ジャズトランペッター村田浩さんが演奏を披露 国頭村で音楽会


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ライブで演奏する(左から)カマンタさん、村田浩さん、高尾英樹さん、千葉利幸さん、川原大輔さん=8日、辺土名地区公民館

 【国頭】全国でライブ、コンサート活動を続け、沖縄の演奏者との交流を深めているジャズトランペッターの村田浩さんの演奏会「LIVE IN 辺土名」が8日、国頭村辺土名地区公民館で開催された。国頭ジャズライブ実行委員会が主催。会場では辺土名大通り会から手作りの料理、ドリンクバー、地域の特産品物販があり、大宜味村喜如嘉からのコーヒーなど飲食物が販売された。村内外から多くの人々が訪れ手料理に舌鼓を打ちながらジャズを楽しんだ。

 メンバーは村田浩さんのほか、沖縄で活動するジャズ音楽演奏者カマンタさん(pf)・千葉利幸さん(Sax)・高尾英樹さん(Cb)・川原大輔さん(Dms)の5人で編成された。1部が「駆け足でたどるジャズの歴史」、2部が「僕たちの好きなジャズ」として、全16曲を披露した。

 最初の曲「聖者の行進」が始まると、会場からは自然と手拍子が湧き起こり、演奏者と観客が一体となった。グレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」など、なじみの曲に合わせ、体の一部でリズムを取る姿が客席で見られた。

 曲によっては、一人一人がアドリブで演奏、プレーヤーたちの駆け合いを見せた。ジャズ生演奏の醍醐味(だいごみ)を子どもから年配の人まで肌で感じた。前田望さん(大宜味村喜如嘉)も、急きょ演奏に加わり見事なテクニックを披露した。

 アンコールでは、ルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」、ガーシュウィン兄弟の「’S WONDERFUL」を演奏。高齢にもかかわらず、ムードあふれる艶やかな村田浩さんの歌声に会場から大きな拍手が送られ、観客も一緒に口ずさんでいた。

 司会を務めた大城ゆかりさん(村桃原)は「皆さんも目の前で奏でられる音を楽しんでもらいたい」とあいさつした。
 (新城高仁通信員)