米軍基地内の調査、本年度は対象外 PFOSで環境省 小泉環境相は基地内立ち入り調査に含み


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
小泉進次郎環境相

 【東京】県内でPFOSなどの有機フッ素化合物が高濃度で検出されている問題に関連し、環境省は25日の衆院予算委員会分科会で本年度内に実施する全国調査で米軍基地内は対象にしていないことを明らかにした。小泉進次郎環境相は本年度の調査結果や目標値の設定を踏まえ「立ち入り調査の実現に向けて関係省庁と連携していく」と述べた。

 環境省によると、調査は米軍基地の周辺地域を含めて全国で約170地点を対象とする。既存の基準点やそれに類似する場所を対象とし、米軍基地内は含まれていない。

 質問した屋良朝博氏(国民民主)は、基地内でPFOSを含む泡消火剤が使われ、流出事故も起きていると指摘した。「米軍基地を脇に置いて汚染源を特定するのは不可能ではないか」と述べ、基地内調査を求めた。