社会的差別、共に解決 人権啓発集会きょうまで


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
人権啓発の実践について交流や研究を行う「第34回人権啓発研究集会」=26日午後、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 差別の問題に目を向け、解決を目指す第34回人権啓発研究集会(同実行委員会主催)が26日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで始まった。この日は全体会が開かれ、約1030人(主催者発表)が、あらゆる差別について認識を深める集会にすることを誓った。最終日の27日はコンベンションセンターと琉球新報ホールで差別と人権に関連する三つの分科会が開かれる。

 全体会では島袋純琉球大教授が「構造的差別と沖縄の基地」と題して講演した。琉球併合から現在まで沖縄の人々の人権が侵害されてきた歴史を説明した。上間陽子琉球大教授は「沖縄風俗業界で働く若者調査」と「若年出産調査」を基に、若者本人たちの立場に立った丁寧な聞き取りとケアの大切さを指摘した。

 実行委代表で「部落解放・人権研究所」代表理事の谷川雅彦氏は「社会的差別について共に解決に向けて取り組む認識を共有していきたい」とあいさつした。

 27日は午前9時から午後2時45分まで3分科会で差別と人権に関する内容で各1時間半の計9講演が予定されている。

 問い合わせは部落解放・人権研究所(電話)06(6581)8572。