れいわ船後議員、障がい者受験で「合理的配慮を」 定員内不合格で文科省に要請書


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 【東京】れいわ新選組の舩後靖彦参院議員は26日、文部科学省で丸山洋司初等中等教育局長と面会し、障がいのある受験生の定員内不合格をなくし、受験時の合理的な配慮を求める萩生田光一文部科学相宛ての要望書を提出した。

文部科学省の丸山洋司初等中等教育局長(左)に要請書を手渡す、舩後靖彦参院議員(中央)ら=26日、文科省

 要請書では、障がいのある受験生に対して行われる入試時の「合理的配慮」に関し、日頃から本人の介助や意思疎通支援の経験がある人を指名するよう全国の教育委員会に周知するよう要望。定員内で不合格とした場合、障がいを理由としていないことを立証することも求めた。

 要請は今年受験生である熊本県の当事者の要望を受けて急きょ実施。熊本では県教育委員会が指名した受験時の意思疎通支援者が受験生と面識がなく、意思が支援者に的確に伝わらなかったという。

 舩後氏は近く後期試験が始まるとし、迅速な対応を求めた。

 文科省は、今後も会議や通知を通じて入試時の合理的配慮を促していく考えを示した。一方、不合格理由の説明内容については自治体が決めることだとした。