首里城再建 台湾ライブ 国境超え音楽届ける 県出身「ナナイロノート」


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沖縄の音楽で台湾の人々を盛り上げるナナイロノートのメンバー=14日、台湾・新竹市内(ナナイロノート提供)

 【台湾】県出身の音楽系ユーチューブチャンネル「ナナイロノート」のメンバーが、首里城の再建に向けたチャリティーライブを14、15の両日、台湾・新竹市内で開催した。両日で約200人を集客し、募金箱などで寄付金を募った。10万円余が集まり、メンバーらは今後、台湾の人々からの思いを県に託す予定だ。

 会場となった「Appare串酒場」のオーナー・王明宗さん(43)がナナイロノートの動画を見て、台湾を拠点に活動する書家・ソヤマックスさんと共同でライブの開催を提案した。同グループからはミュージシャンや動画制作チームら8人が訪れた。

 ヒット曲をウチナーグチで歌ったり、三線でアレンジしたりして、最後はカチャーシーで大盛り上がりとなった。ナナイロノート代表でギタリストのHOMAREさんは「沖縄の音楽が国境を越えて楽しんでもらえた」と話す。

 来場者からは再建への激励の言葉も寄せられたといい、個人で約1万5千円を託した人もいたという。「台湾の皆さんには本当に感謝している。音楽を通して首里城のために何かできたという自信にもつながった」とお礼を述べた。

 旅行で沖縄を訪れて以来、文化や人々に魅了されたという王さんは「前回の首里城の再建では、木材が台湾から輸入されたと聞いて、自分も何か力になれるはずだと思った。素晴らしい音楽を届けてくれた沖縄の皆さんに感謝したい」と語った。 (長濱良起通信員)