経済

安心野菜を定額で 農家も消費者もうれしい仕組みができました 浮島ガーデンと4農家

消費者と生産者をつなぐ野菜の定額販売「ベジボックス」の取り組みを始めた(写真左から)浮島ガーデンの中曽根直子さん、新島ファームの平良さん夫妻=27日、那覇市壺屋のエコショップ「がじゅまるガーデン」

 地域の生産者を消費者が支える農業の仕組み「CSA(コミュニティー・サポーテッド・アグリカルチャー)」を沖縄県内で広げたいと、那覇市のオーガニックレストラン「浮島ガーデン」と中南部の農家が中心となり、無農薬・有機野菜の定額販売「ベジボックス」の取り組みを始めている。販売代金の1割分の野菜を子ども食堂に寄付することも予定している。浮島ガーデン店主の中曽根直子さん(51)は「安全でおいしい野菜を食べながら、農家と子どもたちを支援できる仕組みを広げたい」と意義を語る。

 CSAは「地域支援型農業」などと訳される。取り組む地域や団体によって詳細は異なるが、代金を前払いして定期的に野菜を受け取る仕組みが主流だ。天候や収穫量によって収入が左右されがちな生産者を支える狙いと、食の安全や街づくり、フードロスなどの観点から国内外で広がりつつある。

 「ベジボックス」は千円、2千円、3千円分の野菜の詰め合わせで、週1回か隔週1回かを選べる。那覇市壺屋のショップ「がじゅまるガーデン」で受け取るか、宅配となる。宅配料は1回500円で、当面は那覇、西原、浦添、南風原周辺を区域としている。

 出荷するのは有機JAS認定「新島ファーム」の平良将豊さん(38)ら中南部の4農家。平良さんは約2ヘクタールの畑でトマトやハーブ、果物など年間約50品目を出荷している。父母の畑を引き継ぐ際に妻が出産を控えていたこともあり、「子どもたちに安心安全なものを食べさせたい」と無農薬・有機栽培を始めた。

 ベジボックスの運営をサポートする中曽根さんは「安心安全な野菜を育ててくれる農家を支える仕組みが必要だ。野菜を通じて生産者と消費者、地域がつながるネットワークをつくりたい」と語り、軌道に乗れば北部の農家とも連携したい考えを示した。

 ベジボックスの利用者は現在15人程度。当面は先着50人を予定している。問い合わせは(電話)090(4470)8318(平良)。
 (佐藤ひろこ)

■29日にイベント「沖縄たねの日」

 農業や種について学ぶイベント「沖縄たねの日」が29日正午から、那覇市のカフェ「ゆかるひ」で開かれる。種の交換会や映画上映、自然食販売のほか農業の現状を平良将豊さんが報告する。入場千円。問い合わせは浮島ガーデン(電話)098(943)2100。



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