風邪症状で休んだ後に…上司から「陰性証明」要求 新型コロナで 福祉関係者が困惑、保健所に相談相次ぐ


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 新型コロナウイルス感染症を巡り、沖縄県内の福祉関係の事業所で働く従業員から、風邪症状で休んだ後にウイルスの陰性証明を持ってくるよう上司に求められたという相談が複数、保健所に寄せられていたことが27日、分かった。

 県は「インフルエンザ検査でも証明書を出すことはやっていない」と話し、事業者は証明書を求めることをしないよう呼び掛けた。

 相談者は風邪症状で新型コロナウイルスの感染者ではない。しかし発熱から回復し職場復帰する際に「新型コロナウイルスにかかっていないことを証明するよう求められ困っている」との相談をしてきたという。

 県は今後、病院や保健所は証明書を出すことはしていないと、施設管理者らに周知を図るとしている。