渡名喜〝ちばりよー〟の大声援 沖尚女子柔道部員もエール


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 柔道のグランドスラム・デュッセルドルフ大会(21~23日、ドイツ)を約2週間後に控えた8、9日の両日、女子48キロ級の渡名喜風南は、那覇市の沖縄尚学高校柔道部を訪ねた。同校女子の真喜志康孝監督が渡名喜と同じ帝京大出身という縁から、渡名喜が沖縄に来た際には何度か足を運んでいるという。指導を受けた選手らは、東京五輪代表入りを決めたあこがれの先輩へ「ちばりよー!」と大きな声援を響かせた。

 8、9日に沖尚を訪れた渡名喜は、自身が得意とする足技や小外刈りを約1時間みっちり指導し、柔道部員一人一人と乱取りを実施したという。

 渡名喜より一つ上の階級、52キロ級の宮里心菜主将は「一緒に練習した選手が五輪に出るなんてすごい。優勝を目指して頑張ってほしい」と表彰台入りを願う。

 「小柄だが、足技のスピードや組んだ時のつかみも重く、後ろ襟を取られた後のかわし方も全部すごい」と語るのは1年エースの金城陽菜。渡名喜から習った足技が「今までは単発でしか技がかけられなかったが、足技を習ったことでつなげられるようになった」と、3月の全国大会に向け収穫を得たようだ。県出身ではないが「県内は女子柔道の人口が少ないので、沖縄につながりある選手が世界で活躍してくれると、私もああなりたいとモチベーションになる」と、渡名喜が大舞台で脚光を浴びる姿を楽しみにする。

渡名喜風南(前列左から4人目)と練習した沖縄尚学高校女子柔道部(提供)