沖縄県石垣市は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため政府が要請する3月2日以降の小中学校の臨時休校には応じず、同日以降も市立小中学校で通常通り授業を続けると発表した。7日以降に予定されている卒業式については時間短縮や規模縮小で対応する。市教育委員会で開いた会見で、中山義隆市長は市内に感染者が発生していないことや、保護者の仕事への支障が大きいことなどから判断したと説明した。石垣市内には2月1日現在、市立の小学校20校(3401人)、中学校9校(1581人)がある。
ただし、石垣市内で感染者が発生した場合は直ちに全校休校するとした。3月2日から春休みまでの期間は「休校中」の扱いとして、自主的な登校自粛については「欠席」扱いとしないとした。一方、部活動や課外活動は一切禁止するとした。
政府の要請について中山市長は「対策としては評価できるとが、石垣市の現状を考えてこのような対応となった」と述べた。
竹富町と与那国町も石垣市と同様に臨時休校とせずに、2日から通常通りに授業を行う。
【琉球新報電子版】