FC琉球、八重瀬町に練習拠点 J1昇格目指しグラウンドやクラブハウス整備 22年に運用、総事業費10億円規模


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FC琉球の練習拠点として整備される八重瀬町の具志頭運動公園

 八重瀬町(新垣安弘町長)は、FC琉球の練習拠点として、具志頭運動公園内にJリーグ規格を満たすサッカーグラウンドやクラブハウスを含むスポーツ観光交流施設の整備に乗り出す。本年度から敷地の測量に入り、2021年度内に工事を終えて22年度の運用開始を目指す。総事業費は精査中だが10億円規模が見込まれる。練習拠点の整備によりFC琉球のJ1昇格を後押しする。

 整備するのはサッカーグラウンド(1万800平方メートル)とクラブハウス(640平方メートル)、大型普通自動車が250台駐車可能な駐車場(1万1千平方メートル)。

 クラブハウスのうち、FC琉球専用となる部分はFC琉球の負担で整備する。公園内にある既存の管理棟も改修する。

 FC琉球はJ1昇格を目指し、19年6月に八重瀬町へ練習場などを整備する計画を発表した。この整備計画も決め手となり、同9月にはJ1ライセンスを取得したが、22年6月までに練習拠点が整備できなければライセンスを喪失する恐れがあった。

 内閣府は28日、整備事業を沖縄振興特定事業推進費補助金の対象とすることを決めた。本年度は800万円を補助する。

 22年6月までの整備を目指すスピードが求められることに加え、プロサッカー選手の練習を見物に訪れる県外客が増えることで、八重瀬町を含む3市3町の広域に効果が波及すると判断した。
 (知念征尚)