パラ競技って難しい 出張授業で児童たちが挑戦 車いすバスケ選手とも交流


社会
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「ゴールボール」を体験する児童=2月25日、名護市の安和小学校

 【名護】多様性の理解につなげようと名護市の安和小学校(宮城達也校長)で2月25日、パラスポーツの出張体験授業が開かれた。3~6年生の約40人が「ボッチャ」「ゴールボール」に楽しみながら取り組んだ。

 「ボッチャ」は標的にボールを投げて、近さを競う競技。「ゴールボール」は音の鳴るボールを使い、相手のゴールにボールを入れたり、防いだりする競技。パラスポーツを広める活動をする上智大学の学生団体「GoBeyond」と損害保険大手のあいおいニッセイ同和損害保険が協力した。あいおい社所属で、車いすバスケットボールの立川光樹選手(26)=長崎県出身=も子どもたちに講演した後「ボッチャ」を体験した。

立川光樹選手

 「ゴールボール」に取り組んだ子どもたちは、目隠しをした状態で相手のボールをガードする体験をした。音だけを頼りにするため悪戦苦闘していた様子だったが、うまくボールをキャッチできた子が出ると、周囲の子どもたちが拍手するなどして喜んでいた。3年の宮城菜々葉さん(9)は「目が見えないから難しかった」と話していた。

 ボッチャを子どもたちと体験した立川選手は講演で「車いすバスケは障がいがある人もない人も同じ土俵で戦える」などと説明した。