「勝負の世界は技術より気力が勝る」 空手の喜友名諒選手が中学生に伝えた、勝てない時期にしてきたこととは…


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中学生たちに語り掛ける空手の喜友名諒選手=2月18日、名護中学校

 【名護】名護市立名護中学校で2月18日、空手の喜友名諒選手の講演会が開かれた。喜友名選手は生徒たちに空手の型を披露したり、空手に取り組む意気込みなどを語ったりした。

 小学生の頃から空手に取り組んできたという喜友名選手は、道場の先輩が日本一になった姿を見て「同じ稽古をしている自分も日本一を目指せるのではないか」と思ったという。中学2年で日本一を達成し、大学時代に日本代表になった。「日本は強い」というイメージの中、勝てない時期が続き、落ち込んだという。その中でも「勝てないと終わりだ」と練習に励み、2014年の世界大会で優勝してから連勝を続けた。「勝負の世界では技術より気力が勝ることもある」と強調した。

 東京五輪に向けて喜友名選手は「金メダルを取って『努力すればできる』ということを子どもたちに伝えていきたい」と意気込んだ。生徒からは、五輪に向けてプレッシャーを感じるか聞かれ「ない。自分のやるべきことをやるだけだ」と述べた。

 講演は新垣産業(同市)の創業70周年記念寄付講座として行われた。