学童や受け入れ小学校で昼食を無償提供 沖縄・浦添市 2000人分を想定 ひとり親や共働き家庭を支援


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 放課後学童クラブ(学童保育)や一部の小学校が臨時休校中の児童の「受け皿」となる中、保護者の負担を減らそうと昼食支援に乗り出す自治体が出てきた。沖縄県浦添市は3日、市内の学童クラブと小学校を利用する児童を対象に、昼食を無料で提供する方針を決めた。琉球新報の取材に「検討中」と回答する自治体もあり、保護者のニーズによっては、今後、休校中の昼食支援が広がる可能性もある。

 一部の学童クラブは昼食を調理しているが、宅配の利用や弁当持参のクラブもある。臨時休校中、児童を受け入れる小学校にも給食はなく、昼食は各自で用意。ひとり親や共働き家庭を中心に、保護者の負担増が懸念されていた。

 浦添市は市議会与党会派からの要請を受け「軽食」の提供を決めた。6日から始める予定で、備蓄米などを活用。保護者に費用負担は求めない。約2千人分を想定し、給食と同様に浦添共同調理場が準備する。市は「保護者の経済的負担と食品ロスを軽減したい」としている。

 琉球新報の取材に対し、大宜味村が昼食支援を「検討中」、学童クラブに聞き取り中の那覇市は「対応できることがないか検討する」としている。