ドラゴンズ-カラーで華やかに歓迎 キャップ誘致25年の沖縄・北谷町 花やのぼりで町挙げ装飾


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球場周辺ののぼり旗を制作した、ちゃたんサポーターズの津嘉山寛社長

 【北谷】北谷町がプロ野球・中日ドラゴンズを誘致して今年で25周年を迎えた。歓迎ムードを一層高めるため、町では今年から新たな“歓迎装飾”に取り組んだ。キャンプ地の北谷公園野球場周辺はドラゴンズブルーをほうふつとさせる青い花が咲くプランターが並べられ、選手らの名前入りののぼり旗を設置。町役場の入り口を柱巻きの広告で彩るなど、町を挙げて節目の年を華やかに盛り上げた。

 のぼり制作を担当したのは、北谷独自の観光商品の開発や特産品開発など地域振興を目的に2018年に創立した「ちゃたんサポーターズ」。

 当初は100本を目標に企業などに呼び掛けたところ、あれよあれよと130本も集まった。

 津嘉山寛社長(66)は「観光客が写真を撮る風景を見ていたら、やってよかったなと思った。これからもどんどん活性化させたい」と意欲を見せた。

青や白の花で球場周辺を飾りつけた町社会福祉協議会の障がい福祉サービス事業所「ニライの里」の砂川憲平所長

 北谷町社会福祉協議会内福祉事業所「ニライの里」の砂川憲平所長やボランティアは球場周辺を鮮やかなアメリカンブルーや白のベゴニアで彩った。砂川さんは、以前からほかの観光地と比べ、花が少ないことが気になっていたという。

 町からの依頼を受け、ドラゴンズのカラーに合わせた花を選んで植え付けし、プランターにはドラゴンズシールを貼り、約540鉢を並べた。「歓迎の気持ちを表すのに花はうってつけだ。見るだけで幸せになるし、続けていきたい」と笑顔で語った。

 キャンプの歓迎装飾の企画運営などを所管する北谷町商工観光課の宮里泰明課長は「たくさんのご協力に感謝している。今後も球団や選手たちだけではなく、町民も一緒に楽しめるような取り組みができたら」と展望した。