陸自、宮古島に車両を続々搬入 130台予定、誘導弾発射台装備の車両も 市民は反発し緊急声明


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宮古島駐屯地内に搬入された陸上自衛隊の車両=3日、宮古島市上野野原

 【宮古島】宮古島への陸上自衛隊配備を巡り、地対艦誘導弾部隊・中距離地対空誘導弾部隊の使用する車両が市上野野原の宮古島駐屯地に搬入されたことが4日までに確認された。誘導弾の発射台などを装備した車両も含まれる。陸上自衛隊西部方面総監部によると、弾頭は搭載していない。2月中旬ごろから3月下旬にかけて車両約120台の搬入を予定しているとした。

 この事態を受け、陸自配備に抗議する市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」(仲里盛繁代表)が4日会見を開き、車両搬入について把握しておらず、市民への説明や広報がなかった市の対応に抗議する緊急声明を発表した。声明では「住民や住民生活の安全を顧みないミサイルの搬入と設置に、市は危機感もなく、市民の生命、安全を危険に陥れている」と市の対応を批判している。

 また、会見では同団体が今年1月に市に対して提出した陸自を巡る公開質問の回答内容が、今年2月に参議院議員の伊波洋一氏宛に防衛省が作成した回答を複製して使用していることにも言及。連絡会の清水早子さんは「ありえない対応で、何一つ市の誠意がみられない」と強く抗議した。