「古巣との対戦楽しみ」 対群馬戦でFC琉球の風間 攻守の要、小野から刺激


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真剣な表情でゲーム形式の練習に臨む風間宏希(手前)(喜屋武研伍撮影)=4日、南城市陸上競技場

 リーグ再開予定の18日、J2昇格組の群馬とアウェーで相まみえる。群馬は2018年にFC琉球がホームで下し、J3最速優勝・J2昇格を決めた相手だ。当時は相手側でプレーし、現在は琉球で攻守の要として活躍する風間宏希は「古巣とのやるのは楽しみ。群馬のサポーターに成長した姿、元気な姿を見せたい」と対戦を心待ちにしている。

 優勝・昇格を決めた試合は4―1で琉球のペースで進んだが、後半41分に風間がバイタルエリア付近からループシュートを決め一矢報いた。「すごく技術がしっかりしている。J3で一番、サッカーが浸透しているなと思った」と振り返る。

 昨季から琉球に加入し、上里一将と共に2ボランチで潤滑油的役割を担っている。元日本代表MFの小野伸二も加わり「伸二さんはいろいろな思いをもってやっているのが分かる。良い部分を学びたい」と刺激を受ける日々だ。

 右足から放たれる正確無比なキック、さらに樋口靖洋監督は「上里だけじゃなく、宏希のところでもボールが動かせる。相手にとっても的が絞れないのは非常に大きい」と評価する。

 海外チームやJ1の経験もある28歳。ベテランの域に入りかけていることを自覚し、「若い選手に影響を与えたい。自分から発信しなければならない」という。練習中も常にチームメートに求め続ける。

 去年、妻と幼児2人の家族で沖縄に移り住んだ。子どもたちも沖縄になじんでいる様子で「最近は沖縄弁っぽい話し方をする」と頬を緩ませた。
 (喜屋武研伍)