焼け残った大龍柱、倒壊防止で養生作業始まる 最大で4メートルのひび、作業員が固定


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さらなる損傷の進行防止のため大龍柱の養生作業をする作業員ら=5日午前、那覇市の首里城公園(喜瀬守昭撮影)

 那覇市の首里城公園で5日、火災で焼け残った大龍柱の倒壊や損壊を防ぐための養生作業が始まった。大龍柱は、遺構などを一般公開する春の大型連休までは現在の場所で公開する。

 沖縄総合事務局が5日、報道陣に作業を公開した。作業員は龍柱にスポンジなどの緩衝材を巻いた上で、ひび割れが広がらないよう金属のバンドで固定。周囲に支柱も立てて、倒れないようにした。説明によると龍柱には最大で長さ4メートル、幅4ミリのひびが入っており、長さ40センチ、幅20センチの欠損した部分もあったという。

 春の大型連休後に、園内の作業スペースに移し補修作業を公開する。がれきの撤去や再建に向けて、早ければ月内に全焼した北殿や南殿、黄金御殿の解体も始めるという。