「リゾテック発展させたい」 ISCO新理事長に稲垣純一氏 IT産業の司令塔に


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稲垣純一氏

 沖縄ITイノベーション戦略センター(那覇市、ISCO)は5日、評議員会と理事会を開き、新たな理事長に県情報産業協会副会長の稲垣純一氏を選んだ。理事長職は年間勤務100日程度の非常勤で、任期は2021年6月まで。稲垣氏は「観光とIT産業を重ね合わせるリゾテックを発展させて、他の産業にもプラスの影響を与えたい」と抱負を述べた。

 稲垣氏は東京の広告代理店で初期のパソコン広告を担当。1993年に沖縄に拠点を移し、99年からKBC学園グループの国際電子ビジネス専門学校の校長を務めてきた。

 ISCOの設立にも検討委員会の委員として関わった。今年2月に開催されたIT見本市「リゾテックオキナワ」では実行委員長を務めた。

 ISCOは18年、県内IT産業の司令塔として設立された。初代理事長の中島洋氏(元MM総研代表取締役所長)は勤務形態などを巡って理事の一部と対立し、19年9月の臨時理事会で任期途中で解職された。その後、県から出向している盛田光尚常務理事が暫定的に理事長を務めた。同年12月に新理事長の公募を開始し、稲垣氏を含め3人の応募があった。