「男女平等」「多様性」を疑問視? 男女平等条例を異例の継続審査にした市議会


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宜野湾市役所(資料写真)

 【宜野湾】宜野湾市が市議会3月定例会に上程していた「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案が6日、総務常任委員会(桃原朗委員長)で「慎重に審査する必要がある」として異例の継続審査扱いとなった。一部与党議員から条例名の「男女平等」や「多様性」などを疑問視する声があったため。

 県内11市中、男女共同参画を目指す条例が制定されていないのは宜野湾市のみ。ほか10市の条例名には「男女共同参画」などの文言が入っている。

 5日あった委員会審査で、与党の石川慶議員(絆輝クラブ)は「男女共同参画」条例制定に向けて市が諮問機関に諮った後、今回の条例名に変わったことを指摘。「(ほかの自治体で)『多様性』を入れている所は少ない。(諮問機関で)どのような議論があったのか」と疑問視した。市当局は「国の基本法や県内条例を参考に審議し、今回の条例名に至った」と説明した。