高卒の就職内定率、過去最高の80% でも全国と14.4ポイント差


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭

 沖縄労働局(福味恵局長)は6日、2020年3月に県内の高校を卒業する学生の就職内定率(20年1月末時点)が80・0%(前年同期比1・1ポイント増)となり、過去最高値を更新したと発表した。だが全国の新規高卒者の内定率は94・4%で14・4ポイントの差がある。

 新規高卒者の就職希望者数は2268人(前年同期比1・6%減)。求人数は3813人(同8・6%増)で過去最高だった。県内での内定率は76・6%(同1・9ポイント増)、県外での内定率は87・6%(同0・2ポイント減)だった。

 過去最高値を更新した理由について同局は「教育委員会など関係機関と連携し、早い段階で実施したキャリア教育の効果があった」と分析した。

 「高校1、2年生の段階で自己理解や企業分析を進めることで、就職後のミスマッチを防ぎ、定着率向上にもつながる」として、早めの就職活動を呼び掛けている。

 新規大卒者の就職内定率は68・4%(前年同期比0・1ポイント増)。県内での内定率は69・2%(同3・6ポイント増)、県外での内定率は67・0%(同7・5ポイント減)だった。