被災地のいまを伝える特別号外を配布 沖縄で岩手日報


この記事を書いた人 問山栄恵
東日本大震災から9年を迎え、特別号外を配布する岩手日報社の社員=11日正午すぎ、那覇市のパレットくもじ前

 東日本大震災から9年を迎えた11日、岩手県の県紙「岩手日報社」(東根千万億社長)は沖縄県那覇市のパレットくもじ前とサンエー那覇メインプレイス前で、震災復興のいまを伝える特別号外計800部を配った。

 同社は震災翌年の2012年以来、3月11日に全国各地で特別号外を配布し、復興支援への感謝と復興状況を伝えている。沖縄県内で配布するのは初めて。

 今年の特別号外は全12ページで、一面は「伝え続ける」という見出しとともに「東日本大震災を経験した岩手県釜石市からの、10のメッセージ」を掲載。揺れや津波から逃げることや教訓を語り継ぐことの大切さが記されている。

 中面では、今年で6年目を迎えた岩手県大船渡市と沖縄県内の小学生の交流事業や「明和の大津波」(1771年)で打ち上げられたとされる石垣市の津波石が取り上げられている。

 今年は那覇市と長野市で街頭配布したほか、東京都、名古屋市、京都市、松山市の官公庁や地元新聞社で計1万4千部を配る。琉球新報社のホームページでも無料で公開している。

 岩手日報社の特別号外のリンク先はhttps://ryukyushimpo.jp/news/entry-1087824.html 【琉球新報電子版】