髙原と両輪でJFL狙う 沖縄SV監督就任2か月の山本浩正氏


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選手に細かな指示を出す沖縄SVの山本浩正新監督=11日、南城市陸上競技場

 サッカー元日本代表FW髙原直泰代表が率いる、沖縄SVの新監督に就任した山本浩正氏(40)が合流して2カ月がたった。髙原氏とは清水東高時代、ジュビロ磐田で共に戦った盟友。「タカ(髙原)とは一つのものに対し、一緒に向かっていきたい」。経験豊富な2人の両輪で、JFL昇格へひた走る。

 愛知県出身のGK。1998年にJ1の磐田でプロデビューし、髙原とは4年近く同期でプレーし、その後は、J2のセレッソ大阪などを経験。米プロフットボールNFLの入団試験を受けるなど、異色のJリーガーだった。2014年から常葉大サッカー部のGKコーチとして指導した。

 髙原氏の存在は「サッカー選手としても、人間的にもだいぶ上。いろんな経験をしてきたんだなと感じる」という。そんな同期から「一緒にやらないか」との誘いを受け、指揮を執ることを決意した。

 チームは昨季初めて、JFL昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグ(CL)へ進んだものの、2勝1敗で1次リーグ敗退を喫した。うち1敗は福井に1―6で大敗した。

 「狂った歯車を修正できなかった」と山本氏は振り返る。昨季課題に挙がった守備は共通認識を高め、「90分間、体だけじゃなく頭もハードワークサッカーを目指す」と力を込めた。

 11日に南城市陸上競技場で行った練習では、選手たちにチャレンジ&カバーの意識付けを徹底していた。ほかにもオフ・ザ・ボール時の動きなど、体全身を使い指示を出していた。

 リーグ開幕戦は4月4日午後2時から、FC中津と対戦する。「リーグを戦いながら、やるべきことをやっていきたい」と淡々と語った。
 (喜屋武研伍)