詩の魅力、若い世代も触れてほしい 女子大生が朗読活動 「自由に自分の思うことを表現」


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「若い世代にももっと詩の世界に触れてほしい」と笑顔を浮かべるずんやまずん子さん=5日、那覇市おもろまち

 若い世代にも詩の世界に触れてほしいと詩作や詩の朗読などの活動に取り組む女性がいる。沖縄国際大学4年生で19日卒業するずんやまずん子さん(22)=本名・池間美月さん=だ。昨年末、自作詩を朗読するポエトリーリーディングの日本選手権大会、ポエトリースラムジャパンの予選を勝ち抜き本戦に出場した。県内の同世代でつくる自作や既存の詩を朗読するサークルなどで活動。「若い世代にもっと詩の世界に触れてほしい」と意気込む。

 第6回ポエトリースラムジャパンでは九つの予選の中で動画配信サイト「ツイキャス」による「ポスキャス予選」(2019年7~8月)で12人と競い優勝。19年12月、東京都での全国大会(14人出場)では2組に別れて争い、Aグループ5位だった。全国大会は舞台で詩を朗読し観客が採点した。

 19年8月、自作や既存の詩の朗読などの活動をするサークル「RE:present」を沖国大の卒業生で、第10回びぶりお文学賞詩部門を受賞した元澤一樹さんと立ち上げ、主宰している。さらに美術と詩のコラボレーションをする文芸団体「煉瓦(れんが)」にも所属している。詩作などで用いるペンネームは高校時代からのあだ名をアレンジした。

 沖国大の放送研究部に所属していたが、先輩の勧めで詩作に挑戦。詩の朗読も行うようになり、詩の世界にはまっていった。

 現在は活字をデザイン要素として用いるタイポグラフィーに興味がある。「詩を始めてまだ1年だが、自由に自分の思うことを表現できるのが魅力。もっと自分の詩の世界を広げていきたい」と笑顔を浮かべた。