新型コロナウイルスの感染拡大による影響で延期していたプロバスケットボールBリーグが14日、無観客で試合を再開する。現在、25勝14敗で西地区1位の琉球ゴールデンキングスは14、15の両日、新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡でアルビレックス新潟BB(中地区4位)と対戦する。約1か月ぶりの公式戦に向け、選手たちは試合形式の練習を中心に調整を続けている。12日、藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)が宜野湾市の事務所でメディアのインタビューに応じ、無観客試合への対応や終盤戦への意気込みを語った。
ファンに勇気与える試合を
―無観客試合に対する受け止めは。
「プロとしてファンに力を与えるバスケをして、全力で戦いたい。試合ができるのは素直にうれしい。ホームではシックスマンと言えるブースターがいないのは損失だが、画面越しで熱くなれる試合ができればと思う。沖縄の皆さんの思いを背負い、日本の皆さんに勇気を与えたい」
―試合間隔が空いた。
「ゲーム形式の日と、大事にしている守備や攻撃のスペーシング、ボールの動きなど細かい部分をやる日と分けて、モチベーションを保てるように練習メニューを考えてきた。選手は『やるだけだ』という姿勢で、気合が入っている」
―日程が過密になった。
「1か月半で残り21試合を消化し、プレーオフがある。かなりハードなスケジュールで練習期間がほぼないので、この期間を大切にして練習してきた」
―田代直希主将のけがなどがある中で現在25勝14敗。中盤戦までの評価は。
「いろんなことがあってアップダウンがあったが、やりたいバスケができてきている。守備を激しくやるなど基本的な部分を突き詰め、もっと良くなっていけるように頑張りたい」
―大阪、滋賀が迫ってきている。西地区を勝ち抜くポイントは。
「守備の強度の高さ、攻撃は全員で点を取りに行く。攻守では大きくこの1点ずつが大事になり、全員がキーマンだ」
―新加入の税所寛選手に対する期待は。
「負けん気が強い。まずは守備を一生懸命やってほしい。サイズは小さいけど、ハードにプレーすればBリーグでプレーできることを沖縄の子どもたちに伝えてほしい」
―新潟戦への意気込みを。
「どれだけ自分たちのバスケを出せるかを前提として、新潟はビッグマンが3人いてインサイドが強いので、インサイドでの守備でファイトしたい」
―チャンピオンシップ(CS)が全て1戦決勝方式になった。
「試合前の分析に頼るよりは、チームの完成度の勝負になる。残り21試合でチームの完成度を高め、どれだけいい状態でレギュラーシーズンを終えられるかが大事になる」
―ブースターにメッセージを。
「皆さんの毎日の元気の源になるためにやるだけなので、僕らのシックスマンとして一緒に戦ってほしい」