キングスの勝因は?試合内容をレポート「沖縄に元気を」


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 岸本隆一と長谷川智伸らをけがで欠いたキングスだが、それぞれが役割を全うして新潟を圧倒した。チーム一丸の勝利に藤田弘輝HCは「沖縄の皆さんに元気を届けることができた」と笑顔を見せた。

 第1クオーター(Q)で石崎巧のターンオーバーから流れをつかみ、第2Qで一気に突き放した。

 藤田HCは「守備の強度の維持」を勝因に挙げた。それが端的に表れたのは第2Qの残り1分44秒だった。簡単にレイアップシュートを許した場面ですぐさまタイムアウトを取った。リードしていたが、油断なく引き締め、そこから全員が泥臭い守備に徹した。

 特にチームをけん引したのは並里成とジャック・クーリーだ。クーリーは七つのオフェンスリバウンドを奪い、それがペイント内からのチーム全体で挙げた52得点につながった。並里は「休みを挟んで身体がリフレッシュしていた」と小気味よいドライブやシュートでチーム最多の22得点を挙げた。

 並里は初の無観客試合に「ファンから力をもらっていたのが当たり前だったので不思議な感じ」と違和感を口にした。しかし、「画面越しにファンが応援していると分かっている。ライブで気持ちを届けるつもりで団結の力を見せたい」と次戦へ向けて力を込めた。


 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは14日、新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡で新潟アルビレックスBB(中地区4位)と今季第40戦を行い、91―72で快勝した。通算26勝14敗で西地区1位。Bリーグは2月28日から新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたリーグ戦を、同日から初の無観客試合で再開した。キングスは2月16日以来の試合だった。無観客試合の期間は動画配信サービス「バスケットLIVE」で無料で観戦できる。Bリーグは中断していた2月28日から3月11日までのB1とB2の計99試合を4~5月に延期して実施する。次戦は15日、同会場で新潟アルビレックスBBと戦う。