キングス、攻める守備 無観客再開 2戦完勝 クーリー、ゴール下支配 Bリーグ第41戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは15日、新潟県のシティホールプラザアオーレ長岡で新潟アルビレックスBB(中地区4位)と今季第41戦を行い、83―69で勝利した。2連勝で通算成績を27勝14敗とし、西地区1位のまま。ジャック・クーリーがゴール下を支配し、終始優位に試合を進めた。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、この日も無観客で試合が行われた。次節は21、22の両日、元キングスHCの伊佐勉HCが率いるサンロッカーズ渋谷(東地区4位)と沖縄市体育館で対戦する。

 試合開始から5分以上、相手に1点も許さなかったキングス。出だしから持ち味のハードな守備で流れをつかみ、新潟に14ものターンオーバーを誘発した。無観客試合という静寂の中でも「難しい部分はあったけど、やることは変えない」(満原優樹)と強い気持ちで“いつも通り”を貫き、2戦続けて完勝した。

 けん引したのは31得点、21リバウンドという圧倒的なスタッツを記録したジャック・クーリー。タフなシュートや積極的なリバウンドでゴール下を支配し、新潟の主力である外国人ツインタワーを第2クオーターで早くもファウル三つずつに追い込み、相手の積極性を押さえ込んで前半を14点リードで折り返した。

 後半はクーリー対策でゴール下の守備を固められたが、並里成とデモン・ブルックスがそれを見計らい、速攻や外角シュートで加点。新潟は3点弾の確率を上げて追いすがったが、時既に遅し。ミスが少なく、先発出場が続く小野寺祥太は「交代した選手も含めてエナジーを出せた」と攻守で維持したハードさを勝因に上げた。

 次節の相手は2月に1勝1敗で痛み分けした天皇杯王者の渋谷。レギュラーシーズンの3分の2を消化し、チャンピオンシップ(CS)出場の懸かる終盤戦に向けて重要な連戦となる。古巣を相手にする満原は「画面越しに多くのブースターが見てくれている。勝って沖縄を盛り上げたい」と気合を入れた。


キングス(27勝14敗)
 83―69(19―6,19―18,19―23,26―22)
新 潟(13勝28敗)

ハードに戦えた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 タフな試合だったが、こういった状況でハードに戦った選手を誇りに思う。新潟はベテラン選手がファウルを誘うプレーが上手だけど、守備で強度の高さを大事にした。今後は過密な日程が待っているので、コンディションを整え、キングスのバスケを貫きたい。