首里城火災、専門家が再発防止で幅広く議論 検討委が初会合


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首里城火災の再発防止検討委員会の初会合であいさつする(奥中央)謝花喜一朗副知事、(手前左から)阿波連光弁護士、野崎聖子弁護士ら=18日夜、那覇市の県庁

 首里城火災に係る再発防止検討委員会(委員長・阿波連光弁護士)の初会合が18日、県庁と県東京事務所の2地点をテレビ会議で結んで開催された。法律、都市防災、建築防火、文化財、公園計画の専門家ら5人が出席。文化財や公園としての役割を持つ首里城公園全体の管理の在り方や、もらい火などさまざまな火災の要因を含めた幅広い再発防止策を議論していくことを委員らで確認した。委員会は事実の分析整理とそれを前提とした原因究明、再発防止策の3段階で議論を進める。それぞれ2、3回ずつの開催を予定しており、次回は4月6日に開催する。2020年9月ごろまでに中間報告を取りまとめ、同年度末までに最終報告書をまとめて玉城デニー知事に提出する方針。

 阿波連委員長は会合後の報道各社への説明で、再発防止策の検討に向けて「法的水準には達していたが、首里城という設備を見たときに足りなかった部分を分析することになるだろう」と説明した。

 委員会の冒頭、謝花喜一郎副知事は「県として首里城正殿の管理者としての責任を重く受け止めている」と述べ「徹底した再発防止策について、忌憚(きたん)のない議論をしていただきたい」と話した。