名桜、法大と交流協定 学生派遣、単位互換も


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交流協定の意義について語る(左から)名桜大学の新垣裕治国際学群長、法政大学の廣瀬克哉副学長=名桜大学

 【名護】名護市の名桜大学はこのほど、法政大学との学生交流協定締結を記念したイベントを名護市の名桜大で開いた。両大学の関係者らが登壇し、協定締結の意義や学生交流の展望を語った。

 協定は昨年10月に署名し、期間は今年4月からの3年間。2年生以上の学部生を1年や半年間相互に派遣し、単位の互換も認める。協定には派遣先の大学は、交流学生に宿舎などの情報提供をすることも盛り込んでいる。

 記念イベントで名桜大の新垣裕治国際学群長は「沖縄ややんばるでしかできない体験をし、相互の学生がいろいろなショックを受ける契機にしたい」とし、「移住する動機につながる活動もできれば」述べた。

 法政大の廣瀬克哉副学長は同大学生の大半が東京近郊から通学していることを挙げて「全国から人が集まる総合大学というのは現実ではない」とし、「ローカルなままで社会に人材を出すわけにはいかない」と強調した。

 イベントでは渡具知武豊名護市長や前田裕子名護市観光協会理事長が登壇し、地方創生で学生に求めることを述べた。東京都内の法政大キャンパスとテレビ電話で結び、名桜大生が東京でのフィールドワークの実績を、法政大生が沖縄でのフィールドワークの実績をそれぞれ報告した。