世界3位の13歳 スタンドアップパドルボード 一般部門デビュー戦で快挙


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SUP世界デビュー戦で総合3位となった荒木珠里(左)と同10位の父・汰久治=8日、オーストラリア・ゴールドコースト(本人提供)

 【名護】オーストラリア・ゴールドコーストで7~8日に開催されたパドルの世界戦「12(トゥエルブ)タワーズ・パドル・フェスティバル2020」で、名護市立小中一貫教育校緑風学園7年生の荒木珠里(しゅり)(13)がスタンドアップパドルボード(SUP)のダウンウインドレース14キロを57分57秒でゴールし、総合3位となった。同大会は世界戦「パドルリーグ」のシリーズ開幕戦に位置付けられ、国際大会で活躍する世界の一般選手ら100人とSUP部門で競う中での快挙となった。

 SUPはボードの上に立ってこぐ競技で、珠里はこれまでにジュニア世界大会で優勝している。今回が一般部門の世界戦でのデビュー戦となり「ハイレベルの大会で結果を出せて良かった」と喜んだ。

 父親の汰久治(たくじ)(45)も同じ部門で出場し、記録は1時間2分40秒の10位だった。珠里は「お父さんに勝てたこともうれしい」と話した。

 汰久治によると、SUPは2024年のパリ五輪の種目に加わる可能性がある。珠里は「普段練習する沖縄と世界大会の海は波の状況が異なる。どんな時でも力を発揮できるよう練習を重ね、五輪出場を目指す」と意気込んだ。

 大会2日目にダウンウインドレースが実施され、SUP以外の種目別も含めると計約200人の選手が出場した。「パドルリーグ」は今季10戦ほどが世界各地で開催され、珠里は3~4戦ほどに参戦を予定している。