琉球新報社 県立高校2次募集の合格発表が24日にあり、知的障がい者の仲村伊織さん（17）＝北中城村＝は不合格になった。受験した中部の普通高校は2次募集の定員に80人以上の空きがあったが、仲村さんを含め6人が不合格だった。
仲村さんの両親によると、仲村さんは1次で不合格になった後、中部の4校の中から自分の意思で1校を選んで受験した。学校側と合理的配慮の方法を調整し、面接試験では十分に入学の意思を示せたという。
両親は「今回の受験で合理的配慮の質は上がった。2次の高校の先生方はこれまでにないほどよくしてくれた」と試験時の対応に感謝する一方、「配慮を進めても、評価尺度が変わっていない。このままだと配慮が落とすための理由にされてしまう」と述べた。
2次募集は全日・定時合わせて1900人の募集に755人が志願し、合格者は703人だった。今回の入試前に、県教育委員会は定員内不合格をできる限り出さないことを求める通知を各高校に出していた。平敷昭人県教育長は「合否判断は校長なので私から言えることはない」と話した。
