首里城再建は見られるように 自民党の提言書で菅官房長官


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】自民党の首里城再建に関する委員会座長の宮腰光寛前沖縄担当相と沖縄振興調査会の小渕優子会長、沖縄選出・出身議員らが24日、官邸に菅義偉官房長官を訪ね、首里城再建に向けた提言書を手交した。菅氏は会見で、熊本城の再建事例も踏まえて再建の過程を県民や観光客に公開する「見られる再建」が大事だとした上で「提言を踏まえて政府としてはしっかりと対応していきたい」と述べた。

 提言は、政府の責任で再建に取り組むことを前提に、世界文化遺産に登録されている首里城跡の保存と活用や、木材調達の在り方、新型コロナウイルス感染症の影響も注視しながら周辺の観光振興に取り組むことなどを盛り込んでいる。19日の委員会でまとめた提言案を24日の党政務調査会で了承した。

 宮腰氏は要請後、記者団に対し「政府で年度末までに工程表を作るということなので、ぜひ提言を生かしていただきたいとお願いした」と話した。