沖縄知事、県外の旅行自粛を要請 新型コロナで 沖縄関係7人目感染


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 沖縄県は26日、那覇市の30代男性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。男性は発熱のため24日に市内の病院を受診し肺炎像が認められたため、検査が実施された。市保健所によると、男性は2週間以内に県外への渡航歴があるという。県外からウイルスが持ち込まれる事例が相次いでいることを受け、玉城デニー知事は初めて県民に県外への旅行を自粛するよう求めた。

 県内発生は6例目。沖縄関係で確認された感染者としては7人目となった。政府が新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく対策本部を設置したことに伴い、県は27日にも県対策本部を設ける。

 那覇市保健所によると、感染が確認された30代男性は23日に発熱した。県によると、男性はウイルスの潜伏期間とされる2週間以内に県外に渡航したと話しており、県は県外で感染したとみている。現在、感染症指定病院に入院し、市保健所が男性の行動歴や接触者などについて調査している。

 26日に県危機管理対策本部会議を開いた玉城知事は、東京や大阪など大都市圏で感染が拡大していることを踏まえ「不要不急の県外への旅行についてはできるだけ自粛してほしい」と県民に呼び掛けた。

県内で6例目の新型コロナウイルス感染症患者が出たことを受け、県危機管理対策本部会議を開いた玉城デニー知事=26日午後0時30分過ぎ、県庁