空港の混雑解消へ 航空会社は課題改善に期待


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第2滑走路に降り立つ最初の到着便となる旅客機=26日、那覇空港(大城直也撮影)

 那覇空港で2本目の滑走路が運用を開始し、利用する航空関係者には期待だけでなく、空港の課題を指摘する声もある。

 ANA沖縄支社の出口寛総務課長は「コロナウイルスが終息すれば、入域客拡大のチャンスが広がる」と語った。一方で「駐機スポットの不足などはこれから整備する必要がある」と施設整備の必要性を指摘した。

 琉球エアーコミューターの金城清典社長は「定時に運航できることに期待を寄せている」と話した。離島空港は那覇空港よりも営業時間が短く、那覇空港の混雑で遅延した便が営業時間内に到着できないことがあった。時間延長で離島空港の協力を得られなければ欠航になるため、常に緊張感があったという。

 現在、台湾路線を運休している中華航空沖縄支店の伊江紘子営業部長は「一つの滑走路が使えなくなった場合に対応できるようになる」と語り、「CIQ(税関、出入国管理、検疫)が混雑することがあったので改善が必要だ。厳しい状況ではあるが(路線復活後には)安全に運航していきたい」と話した。