沖縄知事「首里城復元へ大きな前進」 正殿、26年完成を歓迎


この記事を書いた人 問山栄恵
政府が2026年までに首里城正殿の再建を目指す工程表を決定したことを歓迎するコメントを文章で発表した沖縄県の玉城デニー知事

 沖縄県の玉城デニー知事は27日、政府が火災で焼失した首里城正殿を2026年までに復元することを目指す工程表を決定したことについて「首里城復元に向け大きな前進になる。県民を含め一日も早い復元を望む多くの皆さまにとって大きな励みだ」とのコメントを発表し、歓迎した。

 工程表では、活用に向け沖縄在来樹種チャーギやオキナワウラジロガシの調査や赤瓦に沖縄本島産の材料を調達することなどが盛り込まれていることに「地元の意向がしっかりと反映された内容となっている」と評価した。

 「再発防止についても具体的な内容が示された」とし、県としても再発防止に向け管理体制の構築に取り組んでいく考えを示した。
琉球の歴史や文化を再認識し、文化財などの復元と収集、伝統技術の活用・継承を盛り込んだ「首里城復興基本方針」を策定したことにも触れ「次年度は基本方針を実現するための具体的な施策や工程を示す『基本計画』を策定する」とした。【琉球新報電子版】