八重山 完封リレー 県高校野球2日目


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6回を被安打2、無失点の好投で勝利に貢献した八重山先発の砂川羅杏=那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 高校野球の第67回県春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)の第2日は26日、アグレスタジアム北谷など3球場で1回戦9試合を行った。開邦・南部農林・辺土名・真和志の連合チームが8―1で沖縄高専を七回コールドで退け、那覇国際も25―1で美里に五回コールドで大勝した。宮古は9―2で南部商に七回コールド、八重山が3―0で北中城に勝利するなど離島勢の活躍も目立った。大会第3日は27日、アグレスタジアム北谷など3会場で1回戦の残り9試合を行う。

八重山・砂川、エースの落ち着き

 チームの絶対的主戦、砂川羅杏(らいあん)が2被安打5奪三振と好投し、初戦を突破した。兼島兼哲監督は「初戦が大事。先発は投手陣の自主性に任せて判断した」と大会直前に4人の投手で話し合い、エースを背負う砂川が手を挙げた。「背番号1を背負う者として自分に任せてほしい」と予定よりも2イニング多い七回までを投げ抜いた。

 自身最速137キロの直球を武器に、スライダーやチェンジアップでカウントを重ねアウトを量産。決め球の直球で打者の目をならした後、変化球で空振りを誘う「効果的な配球」(兼島)で北中城打線を封じた。四回2死一、三塁と最大のピンチも「3点のリードもあり余裕を持って投げられた」と落ち着いた様子で、投ゴロをさばき、切り抜けた。

 内間敬太郎主将はチームの大黒柱砂川に「テンポも良く雰囲気的にも守備が引き締まる」と全幅の信頼を置く。今大会から導入された投手の球数制限も念頭に置きつつ兼島監督は「砂川以外もしっかり抑えられる投手陣がそろっている」と胸を張り、ほか3投手を先発にしながら「要所で砂川をワンポイント起用しながら勝ち抜く」と継投策を駆使して、目標の優勝まで一気に駆け抜ける。
 (上江洲真梨子)


1回戦
八重山
 002100000|
 000000000|
北中城
(八)砂川、幸喜、下地―比嘉
(北)比嘉大、末吉―比嘉恵
▽三塁打 池原(北)
▽二塁打 内間(八)