美里工 底力を発揮 與古田 緩急で好投 足と小技生かして得点 県高校野球3日目


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6回を投げて被安打1、9奪三振の好投を見せた美里工の與古田美月=27日、アグレスタジアム北谷(大城直也撮影)

 勝負どころで俊足と小技を生かした美里工が快勝した。ただ、神谷嘉宗監督は「危なっかしい部分があった」と前原に主導権を握られた序盤を反省した。

 四回に先制し、スコアが動かぬまま迎えた七回1死一、二塁。暴投で二走が生還。その流れで相手守備の悪送球もあり、一走もかえった。三塁コーチャーを務めた名護良介主将は「相手キャッチャーが体勢を崩しながら投げたのを見て、一走の屋良仁誠の速さならかえれると思った」と腕を大きく振り、ダメ押しの3点目を演出した。

 チームの雰囲気を変えたのは四回から登板したエース左腕の與古田美月だ。被安打1、9奪三振の与四球1と好投を見せた。「朝から調子が良く、変化球で組み立てて直球で押した」と最速136キロの直球とカーブやスライダーを織り交ぜ打者を惑わせた。最後は緩めの球で空振りに取ってゲームセット。與古田は「どんな打者でも2ストライクからは確実に三振を取れる」と次戦の具志川商戦に向け自信を付けて挑む。 (上江洲真梨子)