那覇空港第2滑走路「大きな役割果たす」「重要な拠点空港になる」 菅官房長官、玉城知事が共用開始祝う 新型コロナで政府と沖縄県が〝静かなセレモニー〟


この記事を書いた人 問山栄恵
那覇空港第2滑走路供用開始を記念しテープカットをする政府や沖縄県関係者ら=29日、那覇空港

 那覇空港第2滑走路供用セレモニー(国土交通省大阪航空局、内閣府沖縄総合事務局主催)が29日、那覇空港貨物地区で催された。菅義偉官房長官や赤羽一嘉国土交通相、衛藤晟一沖縄相の政府首脳をはじめ、玉城デニー沖縄県知事、石嶺伝一郎那覇空港拡張整備促進連盟会長など県内の政財界関係者らが出席し、26日に運用が始まった第2滑走路の完成を祝った。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐするため、供用セレモニーは祝賀会を取りやめるなど規模を縮小した上で実施された。

 菅官房長官は「安倍政権の発足直後に当時の仲井真(弘多)知事の強い要請を受けて事業化し、5年10カ月の工期で供用開始するところまで来た。非常に感慨深い」と事業への思い入れを語った。新型コロナの感染終息後を見据え「一番先に観光客がV字回復するのは沖縄だ。その時に第2滑走路は極めて大きな役割を果たす」と滑走路増設の意義を強調した。

 玉城知事は「那覇空港はアジアのダイナミズムを取り込む玄関口として沖縄はもとよりわが国にとっても重要な拠点空港になる」と述べ、滑走路増設事業で国の尽力に感謝した。その上で「新型コロナの終息状況を勘案しつつ、私が先頭に立って観光客を回復させる取り組みを進める」と決意を述べた。【琉球新報電子版】