環境省と県、今帰仁村は31日、昨年3月に同村運天漁港で絶滅危惧種ジュゴンの死がいが見つかったことについて、胃の内容物検査と病理検査の結果を発表した。オグロオトメエイのとげが腹部に刺さったことが最も有力な死因だとする昨年7月の解剖検査の結果を否定する要因は検出されず、その他の死亡要因は特定できなかったとしている。死亡個体は骨格標本の展示に向けた作業をしている。
発表によると、死んだジュゴンの胃の中からは通常餌にする海草以外の物は確認されなかった。病理検査では解剖時の死因判断を否定する要因は特定されなかった。
また血管の硬化や肝細胞や心筋への色素沈着など、高齢のほ乳類に観察されることが多い変化が確認された。